800gの防災ポーチについて考える
あのときの教訓を、忘れないために。
想いだけでなく、正しく恐怖を背負うこと。
そして、それをずっと背負い続けること。
自分にできる“背負う800g”。
防災ポーチは正直、重いです。 邪魔です。
でもそれは、負の気持ちも含めて、
「忘れない」ためにできるひとつの選択だと思っています。
もちろん、毎日持てるわけではない。
持たない日もあります。そこは柔軟に。
大切なのは 『持っていないコトを知った上で行動すること』
日々起こる災害が起こる度に政府が家庭での備蓄や個人の持ち出し袋についての啓蒙[※1]があるが、実際に実行している人がどれだけいるのだろうか。

防災ポーチの中身(例)
参考サイト[※2]やSNSや動画サイト、東京防災ブック[※3]のなどを見ながら自分なりに持ち歩いているもの。
- 携帯トイレ
- ヘッドライト
- 現金
- テレホンカード
- 非常食
- エマージェンシーブランケット
- 除菌アルコール
- ホイッスル
- ビニール袋
- 目薬、コンタクト
- 救急セット(絆創膏、テープ、救命器具)
- 反射タスキ
- ルミカライト
- ペーパータオル
- マスク
- ボールペン
- ハサミなどのツールセット
- 薬
- モバイルバッテリー(約300g)+ケーブル
合計で約800g。
モバイルバッテリーを抜けば、500gちょっと。

備えは「量」ではなく「認識」
何でもポーチに入れればいいわけではない。
もっと軽くもできるし、逆に増やすこともできる。
重要なのは、どれだけ持っているかではなく、
どの状態から選択しているか。
もし持たないなら
『持っていないコトを知った上で行動すること』
持ち物を絞って持つなら
『自分に最良な状態から何を持っていないか知った上で行動すること』
これはあくまでひとつの視点ですが、
この“認識”があるかどうかで、行動の質は変わります。
“最良の状態”は人それぞれ違う
その“最良”は、1人1人違う。
体力も、環境も、
誰と行動するかも、すべて違うから。
だからこそ、全部持つ必要もないし、
半分でもいい。
大切なのは、
自分で考えること、考え続けること。
季節や天気、行動する相手によって、
柔軟に備えは変わっていい。
800gの意味
本当は、小さなペットボトルの水も持っていたい。
そうすると、1kgになる。
その重さがあることで、
普段のリュックの軽さに気づく。
そして何だかちょっと不安になる
「あれ?今日は何が入っているんだっけな?」
日々、忘れない自分の感覚を毎日研ぎ澄ます。
備えはモノだけではない
知識、経験、練習、想定、想像・・・
そして、身近な人との情報交換も備えのひとつ。
特に替えがきかない命に対する向き合い方も大切な要素。
応急手当や心肺蘇生、AEDの使い方なども”備え”として積み上げてほしい。
私が受けている上級救命講習[※4]から、 赤十字が開催している講習[※5]そのほか地域の役所でも実施されています。
最後に
2011年3月11日を、忘れない。
他人事ではないと考えること。
どれを選ぶかは自由です。
ただ、その選択を「知らずに選ぶ」のか、
「理解した上で選ぶ」のかで、意味は変わります
それが、これから起きるかもしれない
別の災害への備えにつながる。
これは正解ではなく、ひとつの視点として。
あなた自身のやり方で、考えてみてほしい。
黙祷。
問いと選択肢
問い
- あなたはいま、
「何を持っているか」ではなく、
「何を持っていないか」を認識できていますか。 - その状態は、意図して選んだものですか。
それとも、なんとなくそうなっているだけでしょうか。 - 出かける場所、天気、誰とを想定していますか。
選択肢
- あえて何も持たないという選択をする
- 最小限だけ持つという選択をする
- 一度「最良の状態」を考えてから削る
- 状況や季節ごとに持ち物を変える
- 自分以外の誰かを前提に見直す
参考文献・出典・注釈
- 項目名
- 家庭での備蓄・非常持出品の準備
- 発行元
- 内閣府 防災情報
- 項目名
- 防災マニュアル・非常持出品の考え方
- 発行元
- 消防庁
- 項目名
- 東京防災
- 発行元
- 東京都
- 項目名
- 応急手当に関する講習
- 発行元
- 消防庁
- 項目名
- 災害への備えと応急手当
- 発行元
- 日本赤十字社