JOURNAL

アウトドアにおけるリスクヘッジと楽しみ方

学生時代から続くアウトドア仲間との関係

学生時代の友人とは、旅やスポーツ、BBQ、キャンプなどアウトドアに関して共有してきたのが多く、その仲間の一人と自分がトレッキングをはじめたのは、かれこれ2005年の陣馬山から。

友人はその後もコンスタントに山へ行き、雲取山、富士山とちゃんとしたトレッカーに。自分もここ2年ほどで、バスケ仲間とのスピンオフ的にトレッキングを再開している。

生粋のトレッカーである友人とは、今でも山の情報や経験を交換し合う良き関係であり、自分にとっては師匠的な存在だ。

トレッキング中の予想外の危機

そんな師匠が、最近、山梨の鶴ヶ鳥屋山へトレッキングに行った際に、想定外の危機に直面した。整備された案内板は途中から途切れ、道の信憑性も低下。滑りやすい急斜面を進んだ結果、登山靴ではコンクリ斜面を下りられず、戻ろうとしたところ足場が崩れて滑落しかけるという事態に。

細い枝にしがみつき、何とか太い幹にたどり着いて無傷で生還。1時間近くロスし、日が暮れるリスクも実感したそうだ。

この経験から、自分も棒ノ嶺でコースを見失った体験を思い出し、危機管理やスケジュール、判断力の重要性を再認識するきっかけとなった。

なぜ自分の荷物は多いのか?

よく「バック大きいね」と言われるが、実際に荷物は多い。防寒着、温泉用着替え、飲料水、応急処置用品、食事、調理器具、地図、カメラ、雨具など。水が一番重く、これだけでも相当な重さだ。

ただし重要なのは、装備を全て揃えることではなく「今日の自分はフル装備から何を省いた状態で臨むのか」を把握すること。経験者と一緒に徐々に装備を揃えていけばいい。分担も効果的だ。

危機管理の基本

山の情報収集、スケジュール、体調、メンバーの能力、天気、緊急時対応……。危機管理はセルフスポーツにおける前提。経験者に「教えてもらう」のではなく「自分から聞く」ことが大切だ。

救急処置の知識や、普段の環境と違うという意識も必要。仲間や自分に万が一のことが起こったときに、知識があるかないかで状況は大きく変わる。都会でも同じことが言える。

特に自分にはこの分野が足りないので、今後学んでいきたいと思っている。ロープワークも含め、師匠から学びたい。

アウトドアの楽しみ方

トレッキングやダイビングの楽しみ方は人それぞれ。当日のメンバーと完全に一致していなくても、共通点を持てるとベター。「興味を持つ」「聞いてみる」「マネしてみる」ことで経験値は増える。

ジャケットの使い心地、装備の工夫、食べ物のトレード、声のかけ合い、挨拶……。些細なやり取りが、アウトドアでの楽しみを作っていく。

「オウンリスク」という前提を理解したうえで、協力し合う気持ちが大切。未経験者の参加も、経験者にとって良い刺激になる。

泳げない人こそ、ダイビングに

「泳げないからダイビング無理です」と言う人がいるが、自分も実は水泳が苦手で、海に入るのも怖かった過去がある。しかし水中では呼吸でき、老夫婦でもできる優しいスポーツである。

運動神経や男女差も関係なく、通年で楽しめる。サポートと協力体制が徹底されているからこそ、ダイビングは安全なマリンスポーツとして確立している。

その感覚を、ぜひ登山にも活かしたいと思う。ダイビングから学んだことは、アウトドア全体に通じるものが多く、ここ1〜2年で得た大きな収穫でもある。

自然を楽しむために

最近は山や海での事故、熊の出没、天災などのニュースも多い。だからこそ、自然に対する敬意を忘れず、楽しむ気持ちを大切にしたい。

紅葉トレッキングやキャニオニングができなかったのは残念だが、また計画したいと思っている。

最後まで読んでくれてありがとう。少しでも参考になることがあれば嬉しいです。

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