
3年ごとの更新も今回で2回目。
東京消防庁認定・上級救命技能講習(乳児・小児・成人の心肺蘇生+AED+応急手当)を更新受講(1,600円)してきました。
今回は立川消防署・防災館で開催され、体育館に30名ほどが参加しました。
上級救命講習とは
この講習は心臓マッサージ・人工呼吸・AEDの使い方・応急処置を学ぶ体験型講習です。
アウトドアを楽しむ人はもちろん、子どもがいる家庭には必須といえる内容。
低価格ながら内容が充実しており、防災備蓄と同じ感覚で命を守る備えとして受けてほしい講習です。
受講を続ける理由
「認定がないとAEDは使えない」というわけではありませんが、正しい方法を体験で学べるのが大きな価値。
ガイドラインは3〜5年ごとに改訂されるため、更新は3年ごとが推奨です。
小学生高学年くらいの子どもでも参加できるほど易しい内容なので、家族で受講するのもおすすめです。
講習レポート
再講習では、改訂点の説明後、CPR(心肺蘇生)、AED操作、応急処置の演習を中心に実施。
全員が経験者だったため進行はスムーズ。
驚いたのは、30人中3人(10%)が実際にAEDを使用した経験を持っていたことです。
学校ならクラスに1人、会社規模なら数人がAEDを使う可能性がある、身近で現実的な確率だと痛感しました。
ガイドライン改訂の重要ポイント
- 意識確認は両肩を叩く
半身マヒの可能性があるため片側だけでは不十分。 - 呼吸確認は胸や肺を見る
口や顔の動きに惑わされず、肺の動きを見ることが重要。 - 救助者の安全を最優先に
触れた場合は必ず救急隊員に申告し、感染症リスクへの対応を。 - 処置時には声かけを忘れずに
「パッドを貼ります」「服を脱がします」と説明しながら行動し、トラブルを防止。 - 人工呼吸は必須ではない
感染リスクが高い場合は心臓マッサージのみでも十分。
消防署講習を選ぶ理由
現役またはOBの救急隊員が講師だから。
休憩時間には現場での経験に基づく実践的なアドバイスを受けられます。
質問にも即答してくれるため、知識の吸収が深まります。
現場で学んだ応用知識
- 妊婦へのAED使用
成人と同じ手順でOK。母体を助けることが胎児を救う最善策です。 - 複数人で救助する場合
役割を分担し、心臓マッサージは2分ごとに交代。 - AEDがない場合
119通報後は心臓マッサージを続けるだけで蘇生の可能性があります。 - 火傷の応急処置
氷ではなく流水で冷却。衛生面や感染リスクの観点からも流水が安全です。
命を守るためにできること
心停止から4分で救命率は50%、8分でほぼゼロ。
平均6分で到着する救急車を待つ間に、その場に居合わせた人が命をつなぐ可能性は大きいです。
自分や大切な人を守るだけでなく、「助ける側」「助けられる側」の両方の視点で、多くの人に受講を勧めたいと思います。