JOURNAL

那須茶臼岳
プチスノートレック

紅葉を見に来たいと思いつつ、こんな時期になってしまった。

まだ日光の方は少しあるということなので、方向的に谷川の方を目指しました。

茶臼岳へ

那須岳(茶臼岳、朝日岳、三本槍)の1つ、茶臼岳に決定。

ロープウエイで上まで行き、山の裏手にある紅葉樹エリアを周回するコースこれなら気軽に楽しめる。

事前情報から駐車場の数が少ないので早めに到着して休憩する計画で、しかも距離もあるので朝4時過ぎには車を走らせる。

7時前には到着するが、凄い風が吹いている、そして見事な冠雪、数日前に積雪がありその名残があるようだ。

那須岳は突風が吹くエリアがあり、毎年命を落とす事故が多くあるのでいくら低山でも油断は禁物。

ロープウエイが風で運休

ロープウエイの運行状況を聞きに行ったが、この風では運休とのこと。

となると、ロープウエイ無しで登山ルートを上がることになるので、早々にもう1段上の駐車場へ向かうことにする。

しかし駐車場手前が凍結してる…前の車が立ち往生しているのを見て、アイスバーンを登るのは不可能と判断、またロープウエイ前の駐車場へ戻る。

装備を調えながらタイムスケジュールを再考する。

登山届けとタイムスケジュール計画

今日は車だったので、余計な防寒着を持って来て正解だった、この突風と雪を考慮すると登山ルートは極寒になるだろう。

駐車場から歩き始め20分ほどで登山口へ、登山カードに記入して投函。

積雪は5cm程度、しかし浅いだけに随所がアイスバーンになっているので注意。

しばらくは木々に囲まれた階段からはじまるが、すぐに目の前が開ける。

目の前には茶臼岳がそびえる、右には朝日岳。

まずは、2つの山の稜線にある”峰の茶屋跡避難小屋”を目指す。

それにしても、凄い冷気が吹いて、動いてなければ体感温度では-5度近い。

歩いていても-0度程度、グローブや帽子が無ければ相当辛いと思う。

ニット帽にジャケットのフードをかぶって、グローブも装着。

そして、フェイスガードで鼻と口を守ってやっとストレス無い状態。

極寒と乾いた空気ならではの絶景

しかし、天気は快晴。空気も乾燥しているので絶景が楽しめる。

登山ルートは、わかりやすいが岩も多いので、ブーツはしっかりしておきたい。

また、帽子や装備が風で飛ばされないよう工夫なりが必要。

天気が良いと日焼け対策もすると良い。

登山口から1時間程度で、避難小屋へ。

ここは稜線だけに風を遮るものが無い、その上ここは突風が吹く名所というだけあって男性でもまともに立っていられない。子供や女性が同行する場合は非常に注意しなけらばならない。

台風並の風も影響して温度計では-3度程度だが、体感では-10度近いものがあった。

一端避難小屋に入り、小休止。

安全を考えてリプランニング

本来はここから茶臼岳を目指すものあったが、この突風と積雪から考えてより安全なルートを取ることにした。

三斗小屋温泉方面へ下り途中から、姥ヶ平〜ひょうたん池〜牛ヶ首〜茶臼岳ロープウエイで下山というプランに変更。

我々のコースをいく人は少ない、というか我々しかいないw

景色は良いけど、若干期待していた紅葉は見事に落葉していた。

少しくらいは残ってると思ったのになぁ….

避難小屋から下ると、雪が相当残っている、積雪は10〜15cm。

下ると木々に囲まれるので風は弱くなる。

やはり雪道は楽しい、踏み音もだし、陽があたって綺麗。

30分ほどの分岐地点で、男女ペアとすれ違う。

話を聞くと、昨日は猛吹雪だったらしくペアはテント泊したとのことで流石に怖かったと。

我々が紅葉目的といったら「(まさかこの時期に観れるとおもったのかコイツら)」と言わんばかりの顔をしていた。

わかっとるわいそんなん….ちょっと期待しただけっ!

平面地図では高低差の時間ロスが見えづらい

そこから姥ヶ平を目指す、登山マップでは行きも向かいも50分だが、これがトラップ。

同じ時間だから平坦な道と勘違いするが、結構なアップダウンがある道だった。

これは計算外。このコース自体がマイナーなので、情報が少なかったのもあるが、改めてコースタイムでは起伏は無関係というのを再認識した。

起伏で雪という点では、トレッキングポールはあると便利。

道も細いので、雪道に慣れない人は是非使って欲しい。

分岐から60分ほどで分岐、ここからひょうたん池を目指す。

少し登りだが、枝葉のある茂みを抜けると広場に出る。

ここは、流石に観光スポットなのでベンチもある。

池までは木道だが、残念ながら凍結もしてなくわりと地味な水たまりだった。

絶景なのは、茶臼岳の裏側。

活動している火山の息吹

表からは想像できなかった噴煙が立ち上り、山崩れのあとが見える豪快な山の顔はダイナミックだった。

天気も眺めもいいので、ここでご飯タイム。

ポカポカで昼寝もできる。

30分程度で支度してまた茶臼岳の稜線まで登るが、このひょうたん池から牛ヶ首を目指すルートがわかりづらい。

雪のせいもあるが、景色が似ているので、一度迷った。。一端引き返しすと別のトレッカーがいたので正規ルートがわかった。

このルートは全体的にハッキリしていないので、自分なりにルートファインディングしながら歩くことになる。

岩の歩幅が少し広い(高い)ので結構膝に負担が掛かる。それに岩が一部凍結してるので注意も必要。

登り切るとまた風が出るが朝ほどではない、目の前には那須高原を一望できる、これもまた良い展望で気持ちよい。

本来は茶臼岳頂上も考えたが、出だしの1時間をロスしたのもあり、このままロープウエイ駅で向かうことにする。

登山者と観光者の温度差

ここは散歩コースならぬ、手ぶらでこれる観光スポットのようで、僕ら重装備で歩く面々を横目に手ぶらだったりヒールの女子達が飄々と登っていく。

ロープウエイ乗り場で気づいたのは、韓国系の観光客が多かった。

整備されているとはいえ、紅葉もなく地味な山に・・・ロープウエイの料金は距離にしては高いのでこれは潤う商売だなと。。。

午後になったら風が大丈夫になったようで無事降りることができた。

温泉の癒やし

帰りは大丸温泉に立ち寄る。

ここは、非常に綺麗。

1,000円と高いけどタオル付き。露天は湯船がいくつかあるので好みを探すのが楽しい。

さて、渋滞を覚悟して高速へ向かう。。

が、やはり渋滞。

こんな時、ナビから外れてルートファインディングするのが好きだ。

遠回りだが、行ったこと無い道を冒険する。

これが思ったより楽しい、いろんな建物や施設、お店があることに気づく。

ちょうど小腹も空いたのでパン屋でもないかなぁと思ったら!

可愛いお店を発見。

なんとオシャレなベーグル専門店「ベーグルクーボー (Bagel que-veau)」

夕方だったので少ししかなかったけど、これが本当に美味しい!

個人的にはベーグル苦手だったけど、このモチモチ感は凄い!

この冒険ルートを通らなければ出会わなかったお店、これは今日一番の感動でした。

やっぱ冒険、してみるもんだね。

IC近くから渋滞だったけど、このご機嫌なベーグルで苦もなく、帰ってきました。

寒さ、風、雪とそれなりに注意が必要なトレッキングでしたが今回も怪我無く無事下山

ナイストレッキング。

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